現代の我々は太陽暦を使っている。平安時代から江戸時代まで遡れば太陰暦。かつて存在したマヤ文明も現代イスラム世界、そして漁師さんの大潮・小潮の判断も太陰暦が基準である。
月は地球の周りを楕円軌道で回っており、地球もその中心軸がブレるため、月のカタチは微妙に変化して一定していない。だから人は月に特別の思いを込めて見つめてきた。
上弦と下弦月の入れ替わりはいつかと問われて困ったことがある。地軸の傾きがあるからでは?と答えてみたが、頓珍漢な答えだった。そこで下の写真で時間を変えて実際の月を観察してみました。もちろん地面からカメラを水平に構えて見上げた状態で撮っています。つまり答えは時間の経過による見え方の違いなのである。
↑ 2019.12.14.20:00撮影
↑ 2019.12.15 02:40撮影
昇る時は上弦でも、沈む時は下弦に入れ替わったりもする。これは正中を基準としているとのこと。知らなかった。
「上弦の月は、昼頃に東の空に昇り、夕方頃に南中、そして真夜中に西の空から沈んでいきます。一方、下弦の月は、真夜中に東の空に昇り、明け方頃に南中、そして昼頃に西の空から沈んでいきます。
上弦と下弦の名前の由来は諸説ありますが、有名なものは下記の2つです。1つ目は、新月を含む日を1日とし、月の満ち欠けで1か月を定める太陰暦を使っていた時代に、月の前半(上旬)の月を上弦の月、月の後半(下旬)の月を下弦の月と呼んだというもの。
2つ目は、西の地平線に沈む時に、弦(半月の真っ直ぐな所)が上に位置しているか、下に位置しているかでどうかでつけられたというもの。上弦の月は直線部が上で、半円部が下の状態で沈んでいきます。このため弦の部分が上で沈む月を上弦の月、弦の部分が下で沈む月を下弦の月と呼んだというものです」
以上引用元”Weather News”より
↑これは「繊月」と呼ばれる。月齢三日目の月の形をいう。俳句では「秋」の季語として使われる。