心象風景

写真を学び始めたのが今から半世紀前。当時日本写真専門学校(角田蒼児校長)に在籍した学生にとって、毎週一本ずつ出される課題が何よりの苦行であり、課題のテーマを上手く写真に表現できず、街を彷徨い、図書館に駆け込んだりと、悶々とする日々を過ごしていた。

ときにはやけを起こして、やみくもにシャッターを切ることも。

思えばこの時代は荒れていた。写真と格闘していた。

さてこの写真、写した当人が理解できないのだから、第三者が理解することすら不可能だろう。いつどこで写したのだろう。

明治期に輸入された写真術。当時と比べ物にならないほど映像再現技術は進化したが、

人の心は何も変わっていない。

あなたの撮った写真は、あなたの心の内側を垣間見せるツールなのです。

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