漂泊気分だったあの頃

芭蕉に放哉、そして極め付けは山頭火に憧れたあの頃。

「雨ふるふるさとははだしであるく」

彼のこの句に近づこうとひたすら歩いた日々。

雨の中、雪の降る土地を、寒さに震えながら。

筆を持つのでなくカメラを携えての旅。

あのころは写真の意味を自分に問うていた。

大阪藤井寺1976

榛原1976

吉野川1976

古い写真なので画像が荒れていたり、スキャンニング時にキズやホコリが目立っているがどうかお許しを。

このようなごく私的な旅も、時が経てば自分の手を離れて冷静に眺められる。

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