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アンテレージョ地方
ここはポルトガル中南部の田舎町。かつて栄えた古城が美しい。雨季の1月に訪れて正解だったのは、この町だけだった。注目は石畳。他のヨーロッパ諸国に比べて、格段に仕上げが丁寧だ。精密に組み上げられ、つまずく ...
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多ショット連写
1990年代初頭。あの頃はバブルがはじけた直後で、ただ必死に仕事をこなしていた日々。今にして思えば自らの絶頂期ともいうべきか。 そのころの写真を並べれば、顔の写っていないカットがやたらと目立つ。これは ...
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檀一雄「火宅の人」(続)
本書には「孤独」と「愛」の存在が色濃く敷き詰められている。かといって読むことを勧めているわけでもない。読み進めながら(くだらない描写ばかりの愛憎小説は、いったいどこに着地するのか?)、その不安が脳裏に ...
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落日(らくじつ)を拾ひに行かむ海の果(はて)
表題は檀一雄の句。彼が2年ほど(1970-1972)暮らしたポルトガルのサンタ・クルースで詠まれた。彼はこの地で「火宅の人」を書き上げる。 彼はわざわざ小説を書くため、なぜ地の果てに赴くのか。売れっ子 ...
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モナコの教会
記憶のない写真はいくらでもあるが、このカットも思い出せず困っていた。 "Copilot","Google Photo"に写真を投げたが撮影場所の特定ができなかった。最後に"iCloud Photo"に ...
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ロカ岬
12月は雨ばかりと聞いていたポルトガルへ出掛けたのは2010年のこと。10万円ぽっきりという格安ツアーの誘いに乗ってしまった。そして今年再び、今度は反省を込めて、ベストシーズンの6月にポルトガルへ出掛 ...
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丘の街リスボン
リスボン市街には七つの丘がある。散策しているといきなり巨大なエレベーターに出くわす。当たり前に歩道の延長のように設置されている。まるでテーマパークのようだ。 以前の滞在では叶わなかったので、今年は青空 ...
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元町交差点
気になる場所の一つに元町交差点が挙げられる。かつて、ここが徳島一の路線価を誇っていたとは信じがたい。消費行動が様変わりするとはこういうことだ。いまさら地方都市衰退を政府に訴えても何の意味もない。市内で ...
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写真は逆光がいい (2)
シルエット編の続きです。一人なつかしさに浸っているわけではない。 最新のデジカメ、スマホから出来上がる画像は、かなり色付けがなされ彩度が高くなっている。さらに低照度でも発色は強調され、いつしか我々の眼 ...
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写真は朝夕に撮る
当たり前の景色に二人を置いては失礼。できれば素敵な夕陽で写してあげたい。それでも飽き足らず、あの頃は早朝夜明け前の撮影にも付き合わせた。当たり前のカメラでは写せない特別な風景を、プロの意地と思っていた ...