エドワード・ルトワック

「男は戦争を好み、女は戦士を好む」

これは名言ではないだろうか。世界の先進国はどこも少子化に悩む。アメリカ軍も同様に問題を抱えている。第二次大戦で日本に勝利して以降、世界一の軍隊も負け続けている。女性軍人の数も圧倒的に多くかかえている。世界は大国の核配備によって、今や戦うことイコール人類の破滅だから、全面戦争は出来なくなっている。皮肉にも、核によって世界の平和がギリギリのところで保たれている。

ルトワックの戦争論をぜひお読みいただきたい。世界一の地政学戦略家の意見は秀逸です。

この本の中から「序章:ルトワックの日本救出戦略」を一部ご紹介します。奥山真司訳

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社会を維持するためには市民を生み、育てなければならない。少子化は先進国に共通する現象だが、スウェーデン、フランス、イスラエルの三国は大学で教育を受けた女性が生涯に三人近く子供を産んでいる。この三国に共通するのが、「五歳までの育児の完全無料化」なのである。(中略)フィリピン人女性に就労ビザを与え、日本全国で保育士として働いてもらうのもいいだろう。彼女たちはこれまで主に中近東で働いていたが、経済不安のためにフィリピンへの帰国を余儀なくされている。彼女たちに日本へ来てもらうのだ。これは移民政策ではない。給料の50%を日本で支払い、残りの50%を強制的に貯蓄し、本国に帰った時に受け取ってもらうことで、帰国を促すのだ。

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一流のリアリストの発想は見事です。そして現場主義です。

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