阿部浩之会長の写真コラム

檀一雄「火宅の人」(続)

本書には「孤独」と「愛」の存在が色濃く敷き詰められている。かといって読むことを勧めているわけでもない。読み進めながら(くだらない描写ばかりの愛憎小説は、いったいどこに着地するのか?)、その不安が脳裏に ...

落日(らくじつ)を拾ひに行かむ海の果(はて)

表題は檀一雄の句。彼が2年ほど(1970-1972)暮らしたポルトガルのサンタ・クルースで詠まれた。彼はこの地で「火宅の人」を書き上げる。 彼はわざわざ小説を書くため、なぜ地の果てに赴くのか。売れっ子 ...

モナコの教会

記憶のない写真はいくらでもあるが、このカットも思い出せず困っていた。 "Copilot","Google Photo"に写真を投げたが撮影場所の特定ができなかった。最後に"iCloud Photo"に ...

ロカ岬

12月は雨ばかりと聞いていたポルトガルへ出掛けたのは2010年のこと。10万円ぽっきりという格安ツアーの誘いに乗ってしまった。そして今年再び、今度は反省を込めて、ベストシーズンの6月にポルトガルへ出掛 ...

丘の街リスボン

リスボン市街には七つの丘がある。散策しているといきなり巨大なエレベーターに出くわす。当たり前に歩道の延長のように設置されている。まるでテーマパークのようだ。 以前の滞在では叶わなかったので、今年は青空 ...

元町交差点

気になる場所の一つに元町交差点が挙げられる。かつて、ここが徳島一の路線価を誇っていたとは信じがたい。消費行動が様変わりするとはこういうことだ。いまさら地方都市衰退を政府に訴えても何の意味もない。市内で ...

写真は逆光がいい (2)

シルエット編の続きです。一人なつかしさに浸っているわけではない。 最新のデジカメ、スマホから出来上がる画像は、かなり色付けがなされ彩度が高くなっている。さらに低照度でも発色は強調され、いつしか我々の眼 ...

写真は朝夕に撮る

当たり前の景色に二人を置いては失礼。できれば素敵な夕陽で写してあげたい。それでも飽き足らず、あの頃は早朝夜明け前の撮影にも付き合わせた。当たり前のカメラでは写せない特別な風景を、プロの意地と思っていた ...

写真は逆光がいい

いまから25年以上前の写真ばかりで恐縮だが、フィルム時代を懐かしく見返している自分がいる。そのストックの中からシルエットばかりを集めてみた。 写っているのは恋人たち。そのファッションも、写真の表現手法 ...

春の定番ロケ

桜開花時期になってこの突然の冷え込み。桜目当ての撮影予約延期が続いている。なかなか思うようにはならない。昨日の徳島マラソンも雨の中、ランナーも運営側もご苦労さまでした。  

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